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みやざきとの合同研究会(第115回研究会)が終了しました

2月9日土曜日、宮﨑県立しろやま支援学校を会場に第115回大分K-ABC研究会を開催しました。今回はみやざきK-ABC研究会の第20回研究会との共催ということで、大分・宮﨑両県からの参加者を迎えての研究会となりました。

○10:30~12:30 事例研究

 「継次処理と同時処理のタイプ別のかけ算の指導」

 ~複数の事例でのかけ算指導の工夫について~

   さんさん教育 山本和子先生

 

 継次処理が強い児童と同時処理が強い児童という、タイプの違う児童のかけ算指導の事例について発表していただきました。さんさん教育というそろばん指導の考え方とK-ABCの認知処理に注目した長所活用型の支援を合わせるという山本先生の長年の経験に基づく指導の事例を参加者のみなさんも興味深く聞き入っていました。

 大分のワークショップでも見せていただいていますが、計数そろばんをはじめ、手作りの教材を活用した算数指導はとても参考になりました。

○13:40~15:40 講話・演習

 「KABC-Ⅱの結果をどのように説明・共有するか」

 ~アドバイスシートと説明レター、フィードバック面接手順リストの活用~

  和光大学 心理教育学科教授 熊上 崇 先生

  (日本K-ABCアセスメント学会 学会誌編集委員長)

 午後からは和光大学教授の熊上崇先生に「KABC-Ⅱの結果をどのように説明・共有するか」と題して講話をしていただきました。また、熊上先生からの提案で演習用の模擬事例をもとに検査者・学校の先生・本人(保護者)役に分かれて、検査結果を伝える演習もしていただきました。

 当日の朝は雪の影響で東京からの飛行機が遅れたため、熊上先生は飛行機内で1時間も待たされてしまったとのことでしたが、その疲れを感じさせないエネルギッシュな講話に会場のみなさんも引き込まれていました。